科学コミュニケーション好きの日記☆
このブログはmihhaが2005年~2009年くらいに書いてたブログです。学部4年~修士、社会人1~2年目くらい。
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二重らせんの私




「二重らせんの私」 柳澤桂子 著

 を読みました。分子生物学の研究の歴史をわかりやすく知ることができる一冊だと思います。DNAの二重螺旋モデルが提唱されたのが1953年。今から約52年前のことです。この52年間の間に分子生物学の分野は急速な発展をとげました。しかし歴史を紐解いてみるとこれまでの遺伝子研究は、メンデルの法則にはじまって、染色体や遺伝子という概念が確立されて、DNAが発見されて…という流れの中にあります。この本を読んで、なぜ先人たちはこういう問題に取り組み、いかに考え、いかに解決したかということを勉強することのおもしろさを知った気がします。生命科学の隆盛を点として見るのではなく、歴史の流れの中に置いて見ることが重要であるとも思いました。

 この本を読むと、何か新しいことを発見するために研究するということがとてもわくわくすることのように感じられます。この著者は本当に知を愛する人なんだと思いました。
最近、バイオの分野というと「バイオベンチャー」「ゲノム創薬」「遺伝子診断」など、企業が関わっている部分が多く、ただ謎を解明するために研究するというよりか、いかに人類の役に立つものを発見するか、という方向に傾いてきていると思います。特許の関係で実験データが出せなかったりする問題が身近なところにもあるからです。

 こんな現代の大学院生がこの本を読むと、研究するということはどういうことなのか、自分がはじめにどんな気持ちで学ぼうと思ったのかを思い出せる気がします。

 研究がここまで進んだきっかけとなる歴史が本当にわかりやすく書かれているので、研究者だけでなく一般の人にもおすすめできる本だと思います。学部1、2年生や高校生が読むといいのではないかと思います。自分ももし学部生のころにこの本を読んでいれば、「細胞生物学」や「分子遺伝学」の講義をもっとおもしろく聴けたんじゃないかと思いますね~。
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【2005/07/28 20:30】 バイオ関連読書の記録 | トラックバック(0) | コメント(1) |
SPP事業報告ポスター


SPP事業の報告ポスターを作成しました。8月中施設に掲示しておきます。8月は理科教員の研修会があるため、教員の方達に見てもらえるのではないかと思うからです。中学生が遺伝子組換え実験を行った感想などもまとめてあります。

B0サイズで作りました。出力がきっと大変でしょうががんばります。(がんばるのは私ではなくてプリンター)今回はそんなに重いファイルや凝りまくった効果は使わなかったのでファイルサイズはすっきりです。レイヤーがちょうど100枚だったのでちょっと嬉しかったのでした。

最近つくづく、自分はこういうポスターを作ったりするのが好きだなあ~と感じます。もう無心でやってます。気づいたら日が暮れています。実験してたり論文読んでたりする時はこんなことないのに(こらこら)。顕微鏡の大好きな先生は、時間を忘れて顕微鏡をのぞいてるのだそうです。何にせよ、時間を忘れて夢中になれるものがあるというのはいいなと思いました。あ、実験も好きなのですよ?週末にノザンの結果が出たからもう嬉しくて嬉しくて☆こういう瞬間は実験が好きです☆
【2005/07/25 21:51】 科学コミュニケーション | トラックバック(0) | コメント(0) |
小脳のないマウス
小脳の抑制性神経細胞の誕生機構の解明~天寿を全うする小脳の無いマウスから得られたもの~

小脳は運動の制御に関わる脳領域です。その小脳がなくても、生きていくことができる、トランスジェニックマウスから、小脳の抑制性神経細胞の誕生を司っている遺伝子が明らかになった!という研究結果の報告です。JSTのプレリリースです。

脳は数1000種類もの神経細胞でできています。それは大きく「興奮性」「抑制性」の2つにい分けられます。
熊本弁で言うと、「たくさん仕事せなんたい!(たくさん仕事をしないといけない!)」とせかす細胞と、「そぎゃん働かんでよかたい!(そんなに働かなくていいじゃない!)」となだめる役割をもつ細胞が存在するわけです。
この両者がバランス良くネットワークを形成することで、複雑な脳はたらきができているのです。

これらが存在することはわかっていたのですが、生み出される仕組みはわかっていませんでした。この研究によって、小脳の中で「そぎゃん働かんでよかたい!」と言っている方の細胞の誕生を司る遺伝子がわかったのです。
抑制性神経細胞にグルーピングされる全ての種類の神経細胞の誕生に同一の遺伝子が関与しているとは想像もされていなかったことなのだそうです。今回の発見は抑制性神経細胞の研究においてブレークスルーとなるもので、これを契機として、今後は小脳における各種神経細胞の発生機構の研究が盛んになることが期待されるそうです。

この遺伝子の異常によって糖尿病と運動失調をきたす病気も最近報告されていることから、今回の成果がヒトの病気の理解にもつながると期待されるそうです。研究成果が患者さんの元へ届く日が来るといいなあと思います。
【2005/07/22 20:56】 バイオ関連ニュース | トラックバック(0) | コメント(0) |
遺伝子の宿題
4569636217.09.LZZZZZZZ.jpg遺伝子の宿題
 遺伝子についてとてもわかりやすく書かれている入門書です。専門家ではなく、専門家の卵、学生が書いた本です。遺伝子研究者の立場からだけでなく、一般の人へアンケートをとりながら、「遺伝子」が今社会全体でどのくらい認識されているのか、また、どのような認識のギャップがあるかなどが書かれています。
「科学」という概念がなぜ生まれたかなど、とにかく根本的なところから書かれているので、研究者が読むと初心にかえれる感じがしていいかもしれません。
 私が興味を喚起させられたのは、「遺伝子と社会の接点」という部分でした。現在遺伝子の情報を有用に活用しようと様々なプロジェクトが進められています。個人差に応じた医療(オーダーメイド医療)に関するプロジェクトなどがあります。まだ一般に普及していないですが、近い将来、疾患のリスクを診断してくれるシステムなどが実現するのではないかと思います。実現に向けて今様々な企業が動いているのですから…。となると、その情報を理解して賢く利用するか否かは人それぞれ、その人次第、ということになるのではないかと少し心配です。このようなシステムが実現して、そのサービスを平等に受けられるようにするには、社会の一般常識としてある程度遺伝子の知識が普及してないといけないと思うからです。
 だからここ数年、文部科学省が「理科教育」を強化するプランをたてたり、「科学ジャーナル」や「科学リテラシー」などという言葉をよく見るようになったのかなあ…なんて思いました。もちろん、遺伝子の分野だけでなく、科学技術全般に対してその必要性があるからだと思うのですが、「オーダーメイド医療」のプロジェクトもその要因の1つなのではないかと思います。
 この本はとにかく全体像が書かれているので、毎日研究ばかり~という人が読むとモチベーションが上がっていいかもです。あ、でも医学生が書いているので、遺伝子研究の医療分野への応用がメインで書かれています。
 あ、挿絵がすごくかわいいーーーーーーーーです!!!!!!
【2005/07/20 21:19】 バイオ関連読書の記録 | トラックバック(0) | コメント(2) |
二重螺旋・旋風



これはTシャツの柄用にデザインしました。
テーマは「二重螺旋・旋風」です。

遺伝子実験施設のスタッフTシャツになります。
【2005/07/15 19:11】 サイエンスアート(画像) | トラックバック(0) | コメント(0) |
就職できるのか
「分子生物研究者の卵の日記」なーんて大それたタイトルをつけておきながら、修士卒業したら就職します、私。
夏、どれだけ動けるかが勝負ドコロ…と思いつつ、先日さっそく就職活動用のサイトなどに登録をしよう進めていると、

「お使いのブラウザは対応しておりません」

ってでてくるでてくる。。。
Safariが標準ブラウザな私はいきなりつまづいた感がありました。

ま、気を取り直して、がんばります。

就職活動どきどきどき…。。。
【2005/07/14 01:16】 私の就職活動 | トラックバック(0) | コメント(2) |
JT生命誌研究館
JT生命誌研究館

ここは、博物館法で定められたような、国に登録された正式な博物館ではないのですが、展示に関しては他の科学館や博物館に負けないくらい素晴らしいものがあると思います。「研究を表現すること」「科学と芸術のコラボレーション」などを試みています。
ここで発売されている「DNAって何?」というDVDはとてもよくできていると思います。分子生物学の教科書とにらめっこしながら想像していた現象もこれを見てしまうと一発ですね。もちろん、想像することもとても大事なことですが。


少し脱線してしまいますが、柳田充弘の休憩時間 Intermission for Mitsuhiro Yanagidaという個人のブログの中でタバコについて書かれていました。ここのブログサイトはよく色々な話題が議論されているのでよく訪れます。議論されているコメントの部分を抜粋します…

Commented by JT生命史研究館 at 2005-07-11 14:19 x
喫煙のお話、誠に同感です。国や自治体単位で、販売を禁止するしか、問題は解決しないと思います。
一方で、JTのホームページでは、タバコは大人の嗜好品であり、巷で言われている害に関しては根拠がないように書かれております。またJT生命史研究館なるものが存在し、K大関連の大御所が館長を勤められてました。なぜ生命科学者が、タバコを母体とした団体の傘下で活動を続けるのか、常々疑問をいだいております。
Commented by mihha at 2005-07-11 20:14 x
私も同感です。JT生命誌研究館は科学と芸術のコラボレーションを試みていたり、研究所でありながらそれを社会に伝えようとしていて、すばらしい取り組みをしていると思います。ホームページも充実しています。でもその母体となっているのはタバコ産業なのですよね。確かに不思議な感じがします。
Commented by LLL at 2005-07-12 08:25 x
でもまあ、前館長さんもヘビースモーカーだったし、それでもそこそこ長生きできるという宣伝にされてたのかもね。
Commented by ゾウムシ退治 at 2005-07-12 09:59 x
ひと昔前、まだ「タバコ」という言葉がそれほど悪いイメージをもっていなかったころ、「タバコ」は植物を対象とした分子細胞生物学にとってなくてはならない重要なモデル生物でした。農作物の改良などに役立つ数々の技術がタバコを用いて、JTの研究所が主体となってすすめられてきたと記憶しています。それが、いつの間にか時代は変わり、タバコは「毒物」に、遺伝子組み換えは「食の安全を脅かす悪魔の技術」というイメージに取って代わられ、多くの企業がバイオ産業から撤退し、「世界を食料危機から救いたい」と夢見て農学部に学んだ大学院生たちは、路頭に迷うはめになりました。
私は、タバコに害はない、などどいうつもりは毛頭ありませんし、禁煙化の流れもおそらく妥当なのだろうと思います。ただ、人々の抱く「イメージ」というものほど、恐ろしいものはないと実感する今日この頃です。
Commented by A at 2005-07-12 11:09 x
アスベスト、何故にこの時期なのか?と。
わたしは、そっちのうほうが気になります。
やっぱり、何か理由があるだろうと思うのですが・・・・。
Commented by G-hop at 2005-07-12 13:45
ゾウムシ退治さん
 同感です。想像力が欠如しているがゆえに蔓延しやすい「わかりやすいイメージ」。それが、個々人の思考力をさらに奪ってしまうことに危機感を感じます。この問題は本当に深刻です。私も禁煙の流れは妥当だと思うのですが。
Commented by SSSSS at 2005-07-12 14:07 x
JTタバコは生命誌研究を支援する。原子力発電やってる電力会社がテレビの科学啓蒙番組のスポンサーである現実。ダイナマイトは第一次大戦でつかわれたが,ダイナマイトでもうけたお金あってのノーベル賞,財団。それをめざしている科学者。いずれも悪というわけではありません。むつかしいところです。
Commented by LLL at 2005-07-12 14:08 x
>A さん。つまり郵政民営化の目くらましですか?
Commented by tabacco at 2005-07-12 15:41 x
難しい問題ですが、タバコの持つ文化的側面にも着目する必要があるのでは?健康がすべての価値判断基準ではないはず。なにごとにも裏表はあります。すくなくとも私(喫煙者)は、権利を阻害されていると常々感じます。まぁ、タバコを吸わない方にはわからないでしょうが(笑)先生の、「生命科学者は嫌煙家であれ」は、少々ファシスト的(キツイ表現ですみません)と感じます。
ただ、喫煙者のマナーは大事ですね。
Commented by smoke at 2005-07-12 16:23 x
長生きだけが価値というのも生命科学者特有の思い込みといえるのではないでしょうか。

話がノーベル賞や文化的側面までいってますが、決して行き過ぎではないと思いました。
これからの時代、科学を学ぶなら、文化的側面やその歴史に対しても知識をもって、自分なりの意見を持っておくべきだろうと思いました。
【2005/07/12 19:35】 科学館、博物館、動植物園 | トラックバック(0) | コメント(0) |
アスベスト
最近よくニュースで耳にする「アスベスト」って一体何だろう…と思って、ネットサーフィンしながら調べていました。
アスベストってなあに?
アスベスト死、日立造船も3人…大阪・川崎の元従業員

とても身近なところにある便利な材料が、実は病気の元でした。というお話。

自分自身はアスベストを直接触れたりする仕事などはしていませんが、日々の実験の中で色んなものを扱います。発がん性のある物質だとか、有機溶剤だとか…。
数年後とかに、これを扱っていた人は数十年後にがんになりますよ、などと言われたらどんな気持ちになるかなーなんて色々考えました。
【2005/07/11 20:28】 医療関係ニュース | トラックバック(0) | コメント(0) |
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